市内下鶴間在住の小松寛和さん(92)=関連に人物風土記=が、出身地・長野県諏訪地方の方言をまとめた冊子を製作した。冊子は現在、同級生の手を介し、地元の学習館でも閲覧できるようになっている。
小松さんが故郷の方言をまとめ始めたのは10年前。きっかけは、40代中頃から続けていた小学校の同級会だった。「田舎に帰っても方言を聞くことが少なく、標準語に近い言葉が多くなっていた」と感じていた。80歳を区切りに同級会が終わった時に「郷土の方言を覚えているうちに、形に残しておきたい」と少しずつ書き留めるようになった。
冊子には約270種類の方言が50音順に紹介されている。「けんけん」(片足跳び)や「かんから」(空缶)など、諏訪以外でも子どもがよく使っていたような言葉から、「ごた」(いたずら)や「ずく」(やる気、気力)など諏訪地方特有の方言などが収められている。
冊子は、昨年1月に初版が完成。8月末には改訂版が出来上がった。小学校時代の同級生で、今でも交流があるという中野欣一さんに寄贈したところ、中野さんが地元の郷土学習館に寄贈し、地元の人が閲覧できるようになっているという。
現在は、10年前にまとめた小文集を補完すべく、戦前戦後の思い出をまとめている。「書くことは苦にならない。ボケ防止の一助になれば」と話す小松さん。1月24日で92歳を迎えたが、筆は滑らかに進んでいる。
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