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大和 コラム

公開日:2022.02.04

徒然想 連載287
花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

 今月は、七種施あり、財物を損せずして大果報を得ん、です。



 出典は、インド、大乗経典『雑宝蔵径(ぞうほうぞうきょう)』



 意は、お金や物を使うことなく、七種類の布施ができ、それによって、大きな果報を得ることができると、いうことです。



 よく昔から「無財の七施」といわれている教えで、実践行のひとつです。布施とはインド語で「ダーナ」と言い、自分の物を人に施すことです。金や物だけでなく、他人への優しい気遣いや愛情も布施です。



七種類の布施行とは、



 一、眼施(げんせ)...優しい思いやりの眼を向ける。



 二、和顔悦色施(わげんえつじきせ)...嫌な顔をせず、穏やかな楽しい顔つきをする。



 三、言辞施(げんじせ)...優しい思いやりに満ちた言葉をかける。



 四、身施(しんせ)...立って、迎えたり、挨拶する。



 五、心施(しんせ)...人に対して思いやりと気遣いの心を施す。



 六、床座施(しょうざせ)...座席を与える。(今なら電車で席を譲る。)



 七、房舎施(ぼうしゃせ)...家に招き入れて歓待し、あるいは泊めてあげる事



です。



    桃蹊庵主 合掌

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