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大和 人物風土記

公開日:2022.03.25

今シーズンから大和シルフィードのキャプテンを務める
西山 春香さん
伊勢原市出身 26歳

声とプレーでチームを鼓舞

 ○…選手間の投票を経て、監督からキャプテンに指名された。「もし皆から選ばれたのならば嬉しい」とはにかむ。シルフィードを「誰かのために頑張れるチーム」と評する。そんなチームを最後尾から大きな声で鼓舞する。「しんどくても声だけは出せますから」と自らの役割を全うし、チームを優勝に導く。

 ○…4歳年上の兄の影響で小学校入学と同時にサッカーチームに入団。「周りの皆が優しくしてくれた」ことが今までサッカーを続ける原動力に。中学生でシルフィードの下部組織に入り、サイドライン沿いを駆け上がり正確なクロスボールを上げるサイドハーフとして活躍。高校は地元伊勢原高校の女子サッカー部へ。卒業後シルフィードのトップチーム第1期メンバーとなった。センターバックにコンバートされ初めてサッカーが嫌いになった。一つのミスが失点につながる重圧に耐えきれず、仮病を使って練習をさぼったことも。救ってくれたのがコンビを組んだ歴代の先輩たち。果敢に攻め上がったり、試合中ずっと声を出したり、と自らのプレーでその楽しさを示してくれた。「自分も後輩に影響を与えられる選手になりたい」と背中で先輩への恩返しを誓う。

 ○…現在は市内深見台の株式会社ガスターで仕事をしながら練習に励む。仕事は「楽しいし、勉強になる」と感謝する。将来は「ママになってもサッカーを続けたい。子どもと一緒にシルフィードでサッカーできたら」と夢を語る。

 ○…いよいよ新シーズンが始まる。2部優勝を「絶対条件」と掲げる。「決して簡単ではないが1部で対等に渡り合うには必要」と言い聞かせる。「終わった時に笑っていたい」。開幕前の笑顔は控え目。満面の笑みは秋に見られるはずだ。

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