大和 人物風土記
公開日：2023.06.30
6月17日付で大和市自治連絡協議会の会長に就任した
大山 優さん
福田在住 71歳
信じる道を、真っ直ぐに
○…「寡黙なほうなので、あんまり話せることは無いと思います」。開口一番、そう告げられた。日に焼けてがっしりした腕回りに頼もしさを漂わせながらも、物腰のやわらかい話し方にどこか安心感を覚える。38年間教職を務めた先生は、今年から市自治連の会長になった。「まずは各自治会の方たちにごあいさつに伺い、人脈をつくっていく。地域に根を張る活動をしていきたい」
○…鹿児島県国分市（現霧島市）で生まれた。４人兄妹に囲まれて育ち、「やんちゃで血気盛んな少年時代だった」。小６の時にやんちゃが過ぎ、厳格な父に家から締め出されたことも。納屋で反省していた時に、母がそっと差し出してくれた晩ご飯の味は、今でも忘れない。小学生から剣道を始めた。中・高でも続け、県の代表選手として全国の舞台でも活躍した。
○…鹿児島の大学を卒業後、綾瀬市内の小学校で教師の道へ。教壇に立ってから、教え子たちとは腹を割って向き合ってきた。「先生が一丸にならないと、生徒もまとまらない」の信念から、率先して職場環境の改善にも取り組んできた。29歳の時に綾南小の体育館で始めた剣道の指導を、現在でも続けている。「１年間で平均10人だとしても40年以上だから…」。教え子は４００人を超えているようだ。
○…未来予測に関する本を読むのが最近の日課。「面白い本でね。日本が直面する課題は、自治会にも同じことが言える」と勉強熱心だ。今は４人の孫を持つ祖父。「畑で野菜や果物を収穫すると、つい孫たちに届けたくなる」と微笑む。「寡黙」な一面を持ちつつも、話す際に溢れ出る真っ直ぐさは隠しきれない。「私が会長になったからには、全力で取り組みますよ」
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