大和 人物風土記
公開日:2023.11.24
引地台公園で11月12日に行われた野外イベント「大和音魂fes」を主催した
松相 準人(まつそう はやと)さん
鶴間在住 47歳
「大和を元気に」音に乗せ
○...引地台公園の野外ステージと特設サブステージでおよそ30組がギターやドラムを轟かせ、ボーカルの熱唱が、大和の空に響き渡った。昼過ぎには雨も弱まり、終わってみれば1千人以上が来場した。自身も「ローリー」の名で舞台に立った。「初めての挑戦でしたが関係各位のご理解とご協力で無事に終えることができました」と頭を下げる。「来年もこの景色を」とすでに先を見据えている。
○...大阪府に生まれた。建設業を営む父がログハウスを手掛けることになり、高校時代を長野県で過ごした。レッドツェッペリンやジェームス・ブラウンに影響を受け、1年生の時に仲間とバンドを結成。ドラマーとして文化祭のステージを盛り上げたのは「懐かしい青春の1ページ」だ。卒業後は大阪に戻り、家業を手伝いながら音楽活動を継続。関西と関東を行き来しながら、ライブを重ねていった。
○...大和市との縁は、30歳を過ぎたころから。「自動車で都内に通ううち、大和の交通利便性に気付いて。いっそのこと住んでみようと」。上草柳に住みながら33歳の時、仲間と喫茶店「えちごやきゅ〜ぴ〜」を開いた。現在は、鶴間駅前のビル3階に移転。防音工事を行った店内にはドラムセットが置かれ、月に10本ほどのライブも行われる。「食や音楽で大和を元気に」。そんな思いで店を続けてきた。
○...大和の中で好きな場所は泉の森。「緑豊かな所にステージを組んで音を出したら楽しいだろうな」。散歩中のそんな想像が大和音魂fesのきっかけになった。今後の目標は「大和スタジアムでフェスを」。1万5千人を動員し、音楽の技術に関わらず皆で大和を盛り上げる野外ライブの開催だ。「5年以内に」と笑顔で前を向いた。
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