昨年50周年を迎えた「宮下神輿会」の会長を務める 板庇(いたびさし) 一郎さん 深見在住 61歳
地元のため全力投球で
○…「ちょっと醤油を借りてくる」ような隣近所の付き合いも今は昔。希薄化が懸念されて久しい住民相互のつながり。だが、一人暮らし世帯の増加や災害時に必要な「共助」を考えれば、地域の連帯は欠かせない。「神輿会を盛り上げつつ、住民同士の交流も活発にできれば」とこのほど、餅つき大会を宮下神輿会の主催で初めて行った。多くの老若男女が笑顔で参加し「次はバーベキューなども」とすでに先を見据えている。
○…生まれも育ちも深見。小学生のころは深見ドラゴンズ(当時)の1期生として白球を追いながら、父が初代会長を務めた神輿会にも参加した。中学・高校でも野球部に所属した。高校1年夏の県大会ではエースが負傷し代わりに登板。「2試合を投げ勝ったのは良い思い出だよ」と懐かしむ。高校卒業後は、横浜市の水道局に勤務し、定年退職までの42年間にわたり勤め上げた。
○…昨年から神輿会の第3代会長に就任した。舵取り役としてまず着手したのは会員の増強だった。「約30人の会員のうち神輿を担げる人は半分ほど。神輿の良さを知ってもらい、次の世代を担ってくれる仲間を増やしたい」と意気込んでいる。今年9月には深見神社の例大祭があり、神輿の渡御が予定されている。「会員でなくても担いでみてほしい」と、広く参加を呼びかける。
○…会長のほか、宮下自治会や深見地区体育振興会の副会長を務めるなど、忙しくも充実した毎日を送っている。その原動力は、地元愛だろう。「生まれ育った深見のためにできることがあれば」と、まだまだ汗をかくつもりだ。一方で、「健康に注意しながら少しでも長く趣味のゴルフも楽しみたい」と笑った。定年を迎え、第二の人生も全力投球を貫く。
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