創立60周年の記念誌を発行した大和高等学校同窓会の会長を務める 片山 政明さん 中央在住 70歳
後進見守るまなざし
○…母校の「還暦」を誰よりも「おめでたい」と思っているかも知れない。大和高等学校の「創立60周年記念事業実行委員会」で委員長を務め、記念誌「和高六十周年」を上梓した。このほか、PTAや同校の協力のもと卒業生に記念品を進呈し、学校には真新しい校旗を寄贈した。「昔と変わらぬ面影が和高には残っている。今年も多くの未来ある若者を輩出してくれて、『ありがとう』という気持ち」と語る。
○…大和東に生まれた。物心ついたときから好奇心旺盛で人見知りとは正反対の性格だった。光丘中学校では生徒会役員や応援団長を務め、高校に進むとそれまでほとんど経験がなかったサッカー部に入った。「県新人戦で準決勝まで進めてね。創部史上、過去2回しかないはずだよ、4強は」と少し誇らしげに語る。「やっぱり大和が好きだから」と志望校を変更したことを「正しかった」と思っている。
○…大学在学中に父が病で他界した。卒業後、父の跡継ぎとして家業の「大和興業株式会社」に入った。賃貸業のほか、同社が持つ大和駅前のランドマーク「大和スカイビル」で洋裁・料理教室を展開。「1日8千人が利用される。今後も多くの方々に親しまれる駅ビルを目指していきたい」と意気込む。70歳を過ぎた今も「大和クッキングスクール」の校長を務め、「料理の腕は落ちていないよ」と笑う。
○…「記者さんは何期生なの。私は7期生。25個も下か、若いね」。そんな気さくな人柄に、多くの人が集まる。同窓会長を務め今年で21年目を迎え、サッカー部OB・OG会長、同校の評議員も務める。「まさに腐れ縁」と話し、続ける。「これからも生徒の皆さんのお役に立てれば」。後進を見守るまなざしは、いつも温かい。
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