FMやまとの放送番組審議委員を10年以上にわたり務めた 早川 四郎さん 林間在住 88歳
リスナーとして見守る
○…地元ラジオ局の「FMやまと」が放送する番組の審議委員会には、審議の対象となる番組を入念に聞き込み、気がついたことや番組の魅力、課題などをメモした用紙を毎回持参した。「地域の方たちにより親しまれるラジオ局に」との思いで駆け抜けたおよそ10年あまり。「大和のラジオに関わることができて、うれしかった。良い経験になった」と充実した表情をみせる。
○…東京都に生まれ、終戦の年に親戚の縁もあり大和へ移った。「一面畑でね。南林間から畑を歩いて登校していた」と述懐。大和中学校では野球部に入り、白球を追いかけた。このころ、後楽園球場で初めてプロ野球を観戦した。その一戦がきっかけで、今も阪神タイガースを応援している。19歳で大和町役場に入り、その3年後に大和市が市制施行。新庁舎で勤務がスタートした。
○…大和中学校の体育館で行われた「のど自慢大会」の運営から相鉄線の地下化まで、市職員としてさまざまな事業に携わった。60歳で定年を迎え、間もなくFMやまとが開局。市のOBとしてラジオ局の草創期を支えた。地域をまわり、スポンサー探しに奔走した日々。情報番組のインタビューに同行したこともあった。「大和市に新たな媒体ができた。そのことがうれしかった」と当時を振り返る。
○…放送番組審議委員を務め上げた今、「また新しい生活を作っていきたい」と前を向く。妻と二人で散歩するのが日課で、「市役所時代の仲間と久々に会いたい。趣味のゴルフも楽しみたい」と、やりたいことはたくさんある。大和に暮らして80年。「私にとって一番の故郷。今後も大和で過ごしたい」。これからはリスナーとしてFMやまとを楽しむことが、日課に加わる。
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