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大和 社会

公開日:2025.07.28

地場野菜使用店認証
安心食材で市民を笑顔に
制度開始からおよそ1年

  • 収穫されたばかりの野菜を手にする店主の中村さん(左)と荻窪さん(右)

 地産地消の促進や経済活性に向けた、市の「大和地場野菜使用店認証制度」が、昨年度の開始から1年を迎える。地元で採れた野菜を使った料理を提供する市内店舗を認証し、生産農家も含めてホームページで紹介するなど、両者の取り組みをPRしてくれる仕組みだ。

 鶴間駅近くにある南イタリア料理「トラットリア ピュー」(鶴間1の3の7)では、市内深見の畑で収穫されたイタリアンナス、シチリア野菜のズッカルンガ、ルッコラなどを仕入れ、料理に使っている。

 野菜を生産するのは深見在住の荻窪登さん(57)。イタリアで修行を積んで2019年に同店をオープンした店主の中村正樹さん(44)は「(荻窪さんの野菜は)現地の野菜と比べ遜色がない。お客様からも好評」と話す。

 野菜は店頭販売も行われている。初めて野菜を買ったという市内在住の女性は「ナスが大きくてきれいで思わず手に取った」と話し、「市内で作られた野菜はやはり安心感がある」と明かした。

 中村さんによると、地産地消をイタリアでは「キロメトロ・ゼロ」と言う。海外から野菜を輸入するとコストや鮮度の問題があるため、「今後も大和市内の野菜を大切に使い、美味しい料理と安心をお客様に届けたい」と中村さん。

 市農政課によると、現在23店を認証しており、年度内に認証店舗を増やす方針だ。担当者は「制度を活用して市内の飲食店と農家の方々をさらに応援していきたい」と話している。

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