大和 社会
公開日:2025.09.30
4市でマイナ救急開始
10月1日から
大和市、海老名市、座間市、綾瀬市の消防本部では10月1日から、救急現場で搬送先の医療機関を選定する際、「マイナ保険証」を活用する「マイナ救急」の実証事業を開始する。期間は2026年3月31日まで。
マイナ救急とは、健康保険証として利用登録を行ったマイナンバーカード(マイナ保険証)を活用する救急活動だ。
救急現場では、救急隊員は傷病者の名前や生年月日といった基本情報から、かかりつけの病院や服用している薬などの情報を聞き取る必要がある。そのため、病気や怪我で苦しむ傷病者本人や、気が動転している関係者に聞き取りを行うことになる。
救急隊員が傷病者のマイナ保険証を活用することで、名前から住所、生年月日、受診した病院や処方されている薬などの医療情報を正確に把握することができる。その結果、円滑な搬送先の選定や、適切な処置を行うことができるようになる。さらに、搬送先の病院では治療の事前準備をすることも可能となる。
県内では平塚市、横須賀市、逗子市、葉山町、茅ヶ崎市、厚木市、秦野市、伊勢原市、川崎市の8市1町が先行しており、10月1日からは全国すべての消防本部で開始される。大和市消防の担当者は「いざという時に役に立つので、マイナ保険証を必ず携帯してほしい」と話している。
各市のマイナンバーカードの保有率は次の通り。大和市/77・5%(25年8月末時点)、海老名市/80・6%(同)、座間市/78・4%(同)、綾瀬市/78・9%(同)。厚生労働省のHPによると、全人口の79・2%が保有しており、そのうち86・6%がマイナ保険証に登録している(同7月末時点)。
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