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大和 人物風土記

公開日:2025.10.10

早稲田大学同窓会「大和稲門会」の会長を務める
児浦(こうら) 義文さん
下鶴間在住 80歳

笑顔ににじむ充実感

 ○…早稲田大学の卒業生からなる「大和稲門会」には現在、およそ60人の会員がいる。今年2月、周囲に請われ第5代の会長に就任。「魅力ある会づくり」を標榜し、活動している。その一環としてバーベキュー大会を企画した。他大学の同窓会を招き、参加者たちは束の間の交流を楽しんだ。「皆が笑顔だった。企画してくれた新企画委員会のメンバーたちに感謝」とうれしそうだ。

 ○…終戦の年、長崎県に生まれた。原爆投下の少し前に両親の郷里である鹿児島県へ。「赤ん坊だった私は親に抱えられ防空壕を転々とした」と後に聞かされた。中高は県内有数の進学校に進み、勉学のかたわら加山雄三や石原裕次郎にのめり込み、市街地の映画館へよく通った。卒業後は早稲田大学法学部へ。当時、学園闘争の只中で「覚えたての麻雀に明け暮れた」と振り返る。

 ○…卒業後は政府系金融機関に就職した。大阪を皮切りに鹿児島や北海道、福岡など全国を渡り歩いた。大和に移ったのは42歳の時。姉が住んでいたこともあり、土地を購入し新居を構えた。現在、3人の子どもは独立し、妻と暮らしている。縁あって大和稲門会に入ったのは、今から16年ほど前。ゴルフコンペやカラオケ会など各種行事に進んで参加していくなか、自然と周囲から慕われる存在になった。

 ○…同窓会のかたわら、趣味の絵画にも力を入れる。毎月教室に通い、今月15日にシリウスで開かれる「やまと芸術祭」に水彩画を初めて出品する。そんな充実の日々を支える健康の秘けつはウォーキング。毎日朝夕の2回に分け、計1万歩を目標に続ける。「母は104歳まで生きた。私もその年齢まで頑張りたい」とにっこり。トレードマークの笑顔で一日一日を歩んでいる。

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