海老名版 掲載号:2011年8月19日号
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大谷観音堂の和尚 小林(こばやし)義功(ぎこう)さん 大谷在住 66歳

忍耐と優しさの心を持つ

 ○…海老名郷土かるたに登場する、県の名木100選の相生のカヤを持つ大谷観音堂の和尚。35歳で出家し、禅宗と真言宗の修行後、全国行脚を托鉢だけで遂げた。ご縁の先に辿り着いたお堂で、地域の人に法話や仏教の勉強を説きながら暮らしている。「波乱万丈な人生でやっと見えてきたのが、このお堂。たくさんの人に支えられながら、マイペースになんとかやっていますよ」

 ○…相模湖付近の商店の長男として生まれる。幼少時代はどこにでもいる真面目な子だったが、高校時代に「人とは何ぞや」という疑問を持ち始める。好きだった音楽や漫才も、その事を考えると、たちまち意味のないものに見えてしまった。「生きている意味がわからなかった」と当時を振り返る。高校を出て、大学を卒業後、実家の商店を継ぐも、その疑問は寝る時間も与えなかった。結果、他人と会話ができない対人恐怖症になり「精神的にも肉体的にもボロボロで、人生が一歩も進まなくなってしまった」と顔を歪ませる。出家の道を決意し、座禅、水行、護摩行など、厳しい修行を13年間続けたが、答えはまったく出なかった。さらなる挑戦は続き、今度は「乞食(こうじき)行」ともいう托鉢だけの全国行脚を2年間で完遂。「ご飯もない。泊まる場所もない。そんな時に助けてくれるのは人なんだよ」。ひとつの答えが出せた時は51歳。いつの間にか悩みも消えていた。

 ○…お堂には絵画や千羽鶴、庭のベンチなど、ご縁の中で得たものが視界の中にどんどん入ってくる。指を差すものひとつひとつにドラマがあり、その思い出をニッコリと語る。「本当にありがたいことだね」

 ○…66歳の今も修行は欠かさない。地域の人と朝6時からお経を唱えることもしばしば。「『衆生本来仏なり』自分の心を見つめ、人と人がつながるのが仏教の教えなんですよ」。お腹を空かせた猫が網戸越しにニャーニャーと呼んでいる。
 

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