アジア初開催となる「ラグビーW杯2019」が、日本で9月20日(金)から開会する。夏季五輪とサッカーW杯と並ぶ”世界三大スポーツイベント”を応援しようと、日本の初戦の相手・ロシア代表チームの公認キャンプ地になっている海老名市とともに、本紙ではラグビー機運を盛り上げるため、高校ラグビーの全国大会”花園”を経験した同級生2人に話を聞いた。
27年前、県下屈指の名門校「相模台工業高校」で共にプレーし、神奈川県代表として花園でベスト16入りに貢献したのが、市内中央にある飲食店「焼肉ドン」の代表を務める清水豊通さんと、社家のスポーツジム「スマイルスポーツコンディショニング」の代表・佐藤拓也さんだ。
人生とリンクできる
清水さんは、184cmの長身を生かし、地上戦だけでなく空中戦でも相手と競り合うポジション”ロック”を務めた。小学校はソフトボール、中学校は野球と、ラグビー未経験ではあったが、中学顧問の薦めで同校に進学。高校では恵まれた体格と運動センスから素質を見出され、メキメキと上達していった。
大学でもラグビー部に入部したが「将来はお店をやりたい」という考えもあり、2年時に自らプレイングマネージャーを志望。練習試合の対戦チームからボール購入まで、様々な「渉外係」として、チームを支える役割をこなした。
卒業後は大手飲料メーカーに勤めた後、両親が営んでいた飲食店「焼肉ドン」で家業を手伝い、一昨年から代表になった。店内にはラグビー関係のサイン色紙が多数飾られているほか、W杯を前に機運を高めようと、ボールを利用者に触ってもらうなど、興味・関心へつなげる、様々な工夫を凝らしている。
「たまに格闘技のようなスポーツと間違えられるけれど、あくまで球技。ボールを前に進めるために、あらゆる戦略や戦術を駆使してチーム全員で協力していくのが見どころ。そうした意味では”人生に似ているスポーツ”です」と話す。
皆が平等で正々堂々
一方の佐藤さんは、激しいぶつかり合い”スクラム”やラインアウトでの投げ入れ等、セットプレーのキーマンとなるポジション”フッカー”の役割を果たした。パワーと器用さに加え、俊足を生かしたプレーでチームに貢献した。
佐藤さんも清水さんと同様に高校まではラグビー未経験者。小・中学時代はサッカーでその身体能力を活かしたが、大人気学園ドラマ「スクールウォーズ」などの影響で”高校では必ずラグビー”と決め、名門校へ。高校卒業後も大学で続け、関東1部リーグへの昇格、社会人でも実業団(ヤクルト)でプレーするなど、隆盛を極めた。
しかし、腰痛を理由に引退。同時に会社も退職し、スポーツに携わる仕事をしようと、専門学校に通い、資格を取得した後にスポーツ施設で従事。6年前に独立し、パーソナルジムを開業した。ダイエットからスポーツ選手の身体メンテナンスまで、経験を活かし仕事に取り組んでいる。また本業とは別にラグビーの普及活動を展開。タグラグビー教室運営など、今後も企画を検討している。
「ラグビーは全てにおいて公平なスポーツ。誰が相手でも正々堂々と勝負ができる。ぜひW杯で魅力を知ってほしい」と願いを込める。
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