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公開日:2026.06.05
海老名市が有馬小をモデル校に台形机を導入、新たな教室環境で多様な学びを支える
海老名市は今年度から、有馬小学校(住田晶子校長・児童数300人)をモデル校に「台形机」を導入した新たな教室環境づくりに取り組んでいる。児童からも「色々な形にできるから、みんなで話し合いをしやすい」など好評だ。
海老名市は2024年3月に神奈川県と協定を結び、「すべてのこどもたちが地域の小・中学校に通い、同じ場でともに学び、ともに育つことができる環境の実現」を目指す「フルインクルーシブ教育」を推進している。市は25年3月、24年度から28年度までの5年間で取り組む、フルインクルーシブ教育の推進ビジョンを策定。台形机の導入は項目の一つである「教室の環境整備」として取り組んでいる。
フィンランドを参考
有馬小がモデル校に選ばれたのは、1クラス25人前後で人数のバランスがよいことなどから。5年生2クラスで、台形机を用いた授業が行われている。
台形机の上底は48cm、は下底999cm、奥行きは45cm。従来通り一人での使用や六角形に組み合わせるなど、互いに顔を見合わせながら授業を受けることもできる。
机を製作したのは長野県須坂市にある(株)関木工所。海老名市は林業が盛んな須坂市と災害に関する協定を結んでいる。その縁で同社が紹介され、製作が進められた。今年1月に試作品が完成。児童らの意見も取り入れて改良し、3月に完成品が納品された。台形机は1台7万円。予備も含め55台が製作された。
「台形机のアイデアはフィンランドの教室を参考にした。当たり前と思っている教室の枠を変える必要があると感じていた」と伊藤文康教育長は話す。
目的に応じ配置
教室には従来のような、一人一人に決まった机はない。児童らは目的に応じ、自分たちで考えた様々なレイアウトで授業を受けている。児童らは「みんなの顔を見て話し合えるのがいいと思う」「誰が座ってもよいのがいい」など新しい教室環境についての感想を話した。
市教育委員会教育支援課の小薗洋課長は「通常学級で、このような形で授業を行うのは県内初。多様な子どもたちが一緒に過ごすためには、関わり合って作業をすることが大切」と話した。
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