神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

石工としての功績が評価され、文化庁長官表彰を受賞する 會澤 敏夫さん 座間市ひばりが丘在住 72歳

公開:2021年12月10日

  • X
  • LINE
  • hatena

技術を次世代へつなぐ

 ○…武家時代の象徴ともいえる城の石垣、とりわけ文化財に指定されている石垣の伝統技術を次世代に継承する文化財石垣保存技術協議会(兵庫県姫路市)で、2008年から役員を務めてきた。石工としての技量、実績はもとより、2016年から副会長を務める活動が国から評価された。手掛けた城の石垣は全国9カ所にのぼる。「石垣を守るために奮闘したみんなの賞」と、14日に文科省で行われる表彰式にのぞむ。

 ○…茨城県出身。石工の祖父と叔父の背中を見て職人を目指した。22歳で上京、文化財を手掛ける石材会社に就職し見習いの石工として道を歩み始めた。下働きとして初めて参加したのは皇居のお堀だった。先人たちの技術に目を奪われ、石工としての技術習得にいっそう没頭するようになった。県内では小田原城の石垣改修もてがけた。「石に問いかけながら成長した」という。

 ○…今年11月、東京都大田区から座間市に移住した。肺を患い入院したことがきっかけで、座間には娘夫婦がいた。会社には今も籍を置くが、第一線からは退いた。今は妻と二人で過ごす。「現役の時は単身赴任が長かった。この歳になるまで家族とゆっくり過ごす時間が少なかった。今はとても新鮮な気持ち。まるで新しい人生が始まったみたいだ」と笑う。

 ○…毎日1時間の散歩が日課。座間にはまだまだ「土地勘がない」が、地域で見つけたカフェや公園など毎日の発見を妻と楽しんでいる。自分の時間が増え、これからを考えるようにもなった。「まずは妻と2人の時間を大切にしたい。それから後進の育成。若い職人たちに自分の磨いてきた技術を全部残していきたい」。50年の石工人生で身に付けた確かな伝統技術を次世代につなぐ。

<PR>

海老名・座間・綾瀬版の人物風土記最新6

吉久 治朗さん

ロマンスカーミュージアムの館長に4月1日付で就任した

吉久 治朗さん

海老名市めぐみ町在勤 58歳

4月19日

加藤 謙次さん

海老名市の給食調理施設「食の創造館」の館長を務める

加藤 謙次さん

海老名市在勤 45歳

4月12日

斉藤 武夫さん

小園地蔵堂保存会の会長を務める

斉藤 武夫さん

綾瀬市小園在住 71歳

4月5日

三橋 秀子さん

3月31日に開催する「あやせ中央公民館まつり」の実行委員を務める

三橋 秀子さん

綾瀬市寺尾中在住 74歳

3月29日

Nomoさん(本名:井上のも(乃茂))

月刊少年エースでマンガ「理香さん、結婚してください!」を連載する

Nomoさん(本名:井上のも(乃茂))

海老名市在住 28歳

3月22日

増茂(ますも) 邦雄さん

「ざま子育てフェスティバル」の実行委員を務める

増茂(ますも) 邦雄さん

座間市相模が丘在住 63歳

3月15日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

海老名・座間・綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

綾瀬で初公演

ロジェ・ワーグナー合唱団 好評発売中

綾瀬で初公演

心に響くゴスペルなど

4月28日~4月28日

海老名・座間・綾瀬版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook