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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2022.09.23

「城山寄席」を企画した
我妻 武男さん
綾瀬市早川城山在住 77歳

いつも、どこでも一生懸命

 ○…老人会のメンバーに「笑い」を提供しようと、会として初めて寄席を企画し、開催した。役員と協力し合った準備は着々と進み、地域に住むアマチュアの落語家に協力を仰いだ。そのつてから真打を招き、45人の仲間に笑いを届けることができた。「地域にその道の第一人者がいたおかげで喜んでもらえた」と、安堵の表情を浮かべた。手応え上々につき、「城山寄席を今後も続けていきたい」という。

 ○…1945年生まれ。雪深い、山形県置賜郡の高畠町で生まれ育ち、22歳で上京して就職した。勤めた会社は石川島播磨重工業で、造船の現場に長く身を置いた。初任地の磯子で独身寮に入り、上司の紹介で知り合った奥さんと25歳で結婚。社宅暮らしなどを経て綾瀬の上土棚にマイホームを購入した。一男一女を育て、孫にも恵まれた今は「現役時代じゃ考えられない第二の人生」を謳歌している。

 ○…定年を機に同じ綾瀬の早川城山に移り住んだ。自治会活動や五社神社の氏子などに出て歩き、「地域の歴史や風土を知ることから始めた」。持ち前の「なつっこい」性格で地域に溶けみ、自治会では副会長を務めた。地区社協や防災リーダー、老人会の会長に加え、毎月1回の「早川ささえあい井戸端会議」の座長も務め、自治会や行政と地域の橋渡しも担っている。

 ○…趣味といえるものは「なんにもない」と、マスクが盛り上がるほど豪快に笑う。用事の多さから「(奥さんに)もう、やめたら?」と言われ、静かに暮らす方向に少しずつ意識が向きはじめた。奥さんの手料理は「煮物が一番」。「孫たちがもって帰るほど」と、自慢の味を持ち上げる。気がつけば、昔も今も、笑いながら懸命に動いている。

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