6年間を過ごした学校へ感謝の気持ちを伝えようと、海老名市立有馬小学校(住田晶子校長)の6年生45人が3月4日、卒業前の奉仕活動として屋外トイレの外壁の塗り直し作業に取り組んだ。塗り直しは、実行委員を中心に一致団結して集めた浄財と学校予算を合わせて費用を捻出。屋外トイレの外壁は、満開の桜や可愛らしいイラストで彩られた。
同校の屋外トイレは校庭の西側にあり、児童の間では「汚い」「怖い」といったイメージが強く、敬遠されていた場所の一つ。正確な築年数は不明なものの、雨風にさらされて外壁は経年劣化が進んでいたという。
奉仕活動は、卒業を控えた6年生が各校でさまざまな活動を行なっている。同校では、これまで校内や学校周辺の清掃に取り組んできたが、今年は屋外トイレのイメージアップを企画。児童だけでなく、運動会では保護者や地域住民も利用することから「気持ちよく使ってもらいたい」と考えた。
倒木を再利用
奉仕活動の準備は昨年7月から始まった。児童の間で話し合いを重ね、「先生に頼り過ぎず自分たちで」「6年生全員の仲を深める」などの決めごとや塗り直し費用の調達方法を盛り込んだ起案書を学校へ提出した。
費用は、老齢で倒木した桜の木のリユースで調達した。コースターや箸などの木工品を作成し、保護者が集う学習発表会で販売。寄付も呼びかけて総費用28万円のうち、約12万円を集めた。
作業当日は保護者や地域住民で構成する同校の学校応援団などの協力のもと、集めた資金で購入した刷毛やペンキを使って、児童らがおよそ2時間ほど汗を流した。
実行委員の今針山らいささんと湯本楓さん、村山海智さんは「全員で最後まで作業できたことが良かった。トイレの印象も良くなった」と完成を喜んだ。住田校長は「問題を見つけて解決する行動力が素晴らしかった」と目を細めた。
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