今回の座間市議選で最年少当選を果たしたのが馬場佳陽氏(28・相模が丘)だった。主な支持基盤もなく「完全無所属」で約2千票と新人では最上位。1歳児の母として子育て層など現役世代の声を代弁する姿勢が支持を集めた。
東京農工大を経て全国森林組合連合会で働き、現在は専業主婦。中学生の頃から政治に関心があり、子育てを機に「子育て当事者が政治に入らねば後回しにされる」と立候補を決めた。選挙期間中は黄色いシャツに白いオーバーオールで臨んだ。ひまわりと、子どもの干支の寅年から黄色をイメージカラーにした。選挙カーには「名前を繰り返す連呼をしない」というロゴをつけ、静かな活動にこだわった。親として、うるさいと思ったのがきっかけという。
「私が生まれた頃からあった座間の待機児童問題が、今も解消していない」と声をふりしぼり「小中学校体育館のエアコンがない」という地元っ子の声も演説に加えた。開票当日は自宅で子を寝かしつけ、家族と開票結果を待った。当選後「子育て環境を整えたい。そして年をかさねても快適な座間に変えたい」と語った。
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