「武器がないのが、一番の武器です」。一語、一語、考えながら話す。
現在、高校2年生17歳。女子サッカーチーム「ノジマステラ神奈川相模原」の下部組織”ドゥーエ”に所属する。昨年12月にはU─17日本代表に選ばれ、フランスで国際親善試合に出場した。ポジションはミッドフィルダー。試合をコントロールするボランチで活躍する。
「自分は目立たなくていいんですよ。周りの人が活躍できるようにするのが私の役目なので」
小学2年生のとき、サッカーに熱中していた兄について練習に出かけた。それがサッカーとの出会いだったが、「サッカーというより、砂遊びがしたくて行っていたんです」と笑う。本格的にサッカーにのめり込んだのは5年のとき。うまくできることが多くなり、県選抜にも選ばれた。
年代別日本代表に選ばれたのは今回で2回目。中学3年生のとき、U─16に選ばれ、イングランドに遠征した。「うまい人ばっかりで、海外の選手にもまったくかなわなかった」。スピード、フィジカルなどすべてが違った。衝撃的だった。走る速さ、パスのスピード・正確性、機敏な動きなど、どれも及ばず、自分に足りないものをはっきりと理解した。帰国してから、練習内容を見直し、一つずつ克服していくとともに、”考える”ようになったという。いつでも相手チームや味方のこと、試合展開などを考える。
2回目となった今回の海外遠征では、「出来たことと出来ないことがはっきりした」という。フランスでは3試合に出場して、「1試合目で『通用するな』と思っても、次の試合でダメだったり、やっぱりスピード、フィジカルでまったく歯が立たないこともあった。悔しい」。
「休みは家でゴロゴロ
してますね。あとはお買い物ですかね。服とか。普段着のスウェットとかですけどね」。好きな料理は餃子。特にお母さんが作ってくれる餃子が一番。「とっても大きいんですよ、一枚ずつ包んで焼くのではなくて、フライパンに皮を並べて、その上に餃子の具を敷き詰めてって感じで」。あと好きなのはタピオカ。
「今年の秋にU─18の代表が選ばれる。その代表に選ばれることが目標」。できればもう一つ上の年代の代表入りのチャンスもうかがう。所属するノジマステラ神奈川相模原のトップチームに昇格することも目標にしている。「私の役目は味方選手の特性を生かしてパスを出すこと。タイミングやスピード、コースなどちょっとずつ変えて、『欲しい』と思われるボールを出すことなので、私は目立たなくていいんです。すべてのプレーで相手を負かしたい。だから武器はいらないんです。すべてが武器なので」
インタビュー最後に座間の好きなところを聞くと「何か、一生懸命がんばっているところですかね。座間は大好きですよ」とニッコリ。
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