厚木市仏教会の会長に就任した 壽永(すなが)純昭さん 岡田在住 61歳
今 少しでも仏の教えを
○…厚木市の約50のお寺が加盟する厚木市仏教会。その会長にこのほど就任した。「中継ぎ投手といっしょ。すぐに若い人に引き継ぐから」と謙遜するが、仏教会が置かれている現状への問題意識は高い。寺を持たない霊園僧侶や葬儀ビジネスの多様化、墓地不要論など、昔と違いお寺の在り方が問われている時代。「会員同士で共通の問題意識を持ちたい。まずは、気軽に意見交換ができる語り合う場所を」と今後の活動を見据える。
○…東京生まれ。徳川幕府の旗本が出家して開いたという歴史あるお寺に、3人兄弟の次男として生まれ育つ。幼少期は、映画となった『3丁目の夕日』そのもので、建設中の空に伸びていく東京タワーを見ながら育った。「祖父母の教育が厳しくて、子どもの頃からお坊さんになるのだと思っていた。まあ、親の流れに乗った生き方かもしれないけど、それでも感謝しています」と頬をゆるめる。
○…29歳でお見合い結婚。婿として厚木市岡田にある長徳寺の跡取りに。1182年建立の由緒ある寺の26代目住職だ。厚木市へ移り住み32年。青年会議所やロータリークラブなどの活動にも熱心で、地域との交友を深めてきた。今では、都内に出かけて戻ってくると”厚木に帰ってきた”という故郷のような感覚なのだとか。
○…現在、奥さんと一人息子と3人暮らし。その息子は27代目になるべく修行中だ。後継者ができ安心した様子だが「もう28代目が心配なんだよ」と不安な気持ちは消えないよう。好きな言葉は「報恩感謝」。自分を生み出してくれた先祖に対する恩を認識して、日々感謝して生きていくという仏教用語。「一人一人がもう少し仏教心を持っていれば、今のような殺伐とした世の中にはなっていないのではないか」。低い声に憂いがこもっていた。
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4月19日