小野地区 伝説スポット復元 20日(日)に完成イベント
小野地区の有志によるグループ「小野小町研究会(三橋光男会長・17人)」が5月20日(日)、遺跡復元完成イベントを小野緑地で行う。現在、当日に向けて準備を進めている。
同地区にある小町神社の祭神は、平安初期の歌人で世界三大美女の一人、小野小町。「小町の出生地」として語り継いできた。研究会の結成は2003年。小野小町伝説を知る人が減り、郷土の歴史を後世に伝える必要を感じて三橋会長が発案した。玉川地区文化振興会の会員や歴史に詳しい約20人が集まり、同地区に伝わる七不思議スポットの調査を行った。
そこで目にしたのは予想以上に荒れ果てた光景。小町が化粧をするときに鏡として代用したと言われる小町池や、水がわき出したと伝わる小町井戸など、ほとんどの場所が跡形もなくなっていた。唯一名残があったのは小町塚(小町墳墓)だけだった。
会員の手作業で
そこで会員は復元を目指して他地区にある小野小町ゆかりの土地を視察。京都府や千葉県などを訪問して研究を重ねた。2005年から修復作業を開始。作業はすべて会員の手で行った。
灯篭や案内看板、小町池のデザインなどは絵や習字の得意な会員が担当。生垣用の竹や井戸などに使った「七沢石」も、地域住民に呼びかけて調達した。特に苦労したのは井戸。小町神社の石を切り出して組んだが、再度作り直した。「焼却炉みたいだって言われちゃって」と三橋会長は笑う。
「農家に道具を借りたり石を運んだり、みんな手弁当でやったよね」と会員たちは声を弾ませる。同時にスポットをまわって楽しめるように「小野小町を歩く」と題したマップや同地区の見どころをまとめたガイド資料も作った。
作業終了は2010年秋ごろ。当初は翌年に完成を祝うイベントを行う予定だったが、東日本大震災の発生を受けて延期。今年に入って再度準備を始めた。
小町娘も登場
イベント「小野小町遺跡復元完成祝い」は、厚木市と厚木市教育委員会が後援。絵葉書を配るほか、松蔭大学観光文化学科の学生が”小町娘”に扮してガイドを行うなど様々な催しを計画中だ。
「思っていた以上に良い物が完成した」と三橋会長。「ぜひ多くの方に来ていただき、知ってもらえれば」と来場を呼びかけた。
※小野地区に伝わる小野小町の七不思議スポット/小町松(片葉の松)、小町池(小町の化粧池)、小町井戸(化粧井戸)、小町竹(業平竹)、小町塚(小町墳墓)、小町の竹橋、小町川海苔(小町淵の川海苔)
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4月19日