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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2012.10.19

10月28日に行われる市民文化祭で公演を行う厚木ミュージカルカンパニーの代表
小森 安奈さん
恩名在住 38歳

「ミュージカルの街に」



 ○…秋の風物詩として親しまれている市民文化祭。公募団体による「厚木ミュージカルカンパニー」の公演が28日、市文化会館で初めて行われる。2008年10月に立ち上げ、高校生から50歳まで団員20人をまとめる。脚本、演出、作詞は全てオリジナルだ。演劇の魅力は「総合芸術。メンタルとメンタルとのぶつかり合い。喜怒哀楽を身体全体で表現できる」と笑顔で話す。「セリフで表現できないところを歌でカバーできるのがいい」とも。



 ○…きっかけは2008年2月。市民文化祭で「母を訪ねて三千里」の舞台に立った後、「市民ミュージカルをやりたい」と”芝居熱”に火がついたことから。役者では「自分がどう見られているか。また、どう見せるか。飾らない自分を知ることが一番大事」と話す。また、団員の個性を見極めて、適材適所に役を配置するのも頭を使うという。舞台運営は団員の月謝と公演の参加費でまかなう。



 ○…横浜生まれ。子どもの頃から人前で何かをするのが好きで、じっとしていられない活発な性格。転機は、「演出、芝居作りの原点だった」高校時代の演劇部だ。演劇のイロハを徹底的に叩き込まれた。そこで良き恩師に巡り合えたのが大きいという。専門学校に進学し映像を学び、卒業後は「演出助手」として舞台制作の仕事に携わる。夜中の2時に終わり、朝6時から仕込みがあったことも。「裏方の厳しい下積み時代が今に生きている」。



 ○…分からないことは何でも調べ、興味を持ったものは現地に赴き自らの目で確かめる。「オタクなんですよ」と笑う。すでに来年の夏公演に向けて準備を進めている。「常に先のことばかり考えていて心休まる暇がないけれど楽しい」。公演が終わったら、京都の寺院を見に行くそうだ。小学校の卒業アルバムには「夢はミュージカルスター」と書いた。「一生現役で作品を作り、厚木をミュージカルの街にしたい」。夫と二人暮らし。

 

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