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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2013.04.12

4月13日まで「メルシー商店」で個展を開催している
石井 清さん
画家 71歳

元テレビマンの画家



 ○…「玉川は第二のふるさと」と悠然と語る。お店のお客さんが高校の後輩だった縁で、4月13日まで小野の「メルシー商店」で個展を開いている。「自分の感性を育ててくれた玉川の自然を描いて恩返しができたら。普段住んでいるとわからないものだけど、本当はこんなにきれいなんだよ」。「桜咲く玉川」や「雪の大山」など、地元を題材にした版画やパステル画20作品が展示されている。



 ○…テーマにしているのは「自然」だ。2010年、七沢や小野など玉川地区の春の自然を描いたポストカードを制作した。地元への愛着は人一倍。「絵を描くのは大変ですが、思い通りに描けたときは嬉しいですね。絵かきになって良かった」と話す。個展などで共感してくれ、家に飾りたいと声をかけてくれたときは忘れられないそう。



 ○…平塚市生まれ。玉川小・中を卒業し、厚木高校では美術部と水泳部を掛け持ち。「スポーツ好きでお絵かき好きでしたね。けれど、勉強は苦手」とおどける。武蔵野美術大に進み、在学中訪れたフィンランドで見た白夜に心奪われた。幻想的な風景への第一声は「ファンタスティック」。「創作意欲をかき立てる。絵に魅了されたきっかけだったのかも」と振り返る。2002年、白夜や北欧の景色を一冊の画集にまとめ、厚高創立100周年を記念した個展を開催した。



 ○…元テレビマンの異色の経歴の持ち主。TBS在職中は、「ザ・ベストテン」、「東芝日曜劇場」で美術を担当した。また「クイズジャンボ」ではADとして海外を駆け回ったことも。「サラリーマンつらくて…。絵を描いていける人生を歩んでいきたかった」と申し訳なさそうに話すが、この人の場合、そんな自由な気質が合っているようだ。取材当日も「小野の桜の写真を撮ってきました」。このフットワークの軽さが創作活動には欠かせない原動力になっている。4人家族。川崎市麻生区在住。

 

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