厚木・愛川・清川 かたことNOTEコラム
公開日:2013.10.18
かたことNOTE
▽北陸に旅をした知り合いのご夫婦のお土産は、なんと心の栄養になるものだろう。立ち寄った岐阜の美術館で見た一文を写メで送って下さった。篠田桃紅さんという百歳の書家・随筆家の言葉だ。「年の数ほどの線を引く 一本の線は生きてきた一年一年(ひととせ ひととせ)、その積み重ね 何か新しいものを加えて生きていきたい 何か新しいものを創っていきたい 半歩でも三分の一歩でもずっと前に出て 昨日よりは今日のというように 衰えというものはあるけれど 老いてはじめて選べるものもある」−。なぜか、なぜか、涙が出た。共感の涙。▽写メをうんと拡大し、パソコンに打ち出した。文字を拡大し、字体も少しカッコよく。そして、何度も何度も読み返した。▽恥ずかしながら、初めて知った篠田桃紅さん−。ネットで調べると、岐阜県関市出身。前衛的な書が有名。故郷の市役所の7階に市立篠田桃紅美術空間という名称で美術館があるという。▽先ごろ傘寿記念に個展を開いた又村和夫さん。厚木市妻田生まれ、育ち、働き、そして水墨画に専心。いつか厚木市にマタムラ・水墨画・ミュージアムが誕生したりして。▽そんな夢を見ながら、桃紅さんの随筆にのめりこんでいる昨日今日。
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