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公開日:2014.05.30

「どろんこポスター」完成
石井さんと子どもが協力

  • 完成したポスターを指さす石井さん

 南毛利南地区の名物イベントに定着した「どろんこバレーボール大会in南毛利南大会」を6月1日(日)に控え、愛甲在住の造形作家・石井正樹さん(45)が、愛甲小など地元の子どもたち15人と協力し、ポスターを制作した。

 これは、毎年1000人以上の見物客が訪れる同大会を盛り上げようと、愛甲公民館が石井さんに依頼したもの。今年で6回目となる大会には、60チーム、約400人が参加する。

 ポスターは、2人の子どもが田んぼの中でどろんこバレーを楽しそうにやっている様子をシンプルに描いている。また、背景には、大山と南毛利南地区の豊かな自然が、一面の花畑とともに表現された。

 制作したのは今月18日。事前に石井さんが構想を練って、下書きにしたものを同公民館へ応募があった子ども15人と力を合わせて完成させた。ポスターは水性ペンキを使用。サイズは、縦2・68m、横2・28mの大作に仕上がった。

 制作中は、楽しい雰囲気の中で行われ、子どもたちを指導する石井さんが、率先して「描きたい、描きたい」という子どもたちのパワーに圧倒されたという。

 ポスターの制作を終え、石井さんは「自然の中で、どろんこバレーを楽しんでいる光景が描けたらいいなと思いました。空や雲、子どもたちの肌の色など、ペンキを調合し、中間色を出すことに苦労しました」と振り返る。

 完成したポスターは、現在同公民館入り口の柱部分に掲げられ、大会当日改めて参加者全員にお披露目される予定だ。

 地元・愛甲で生まれ育った石井さん。東海大学・教養学部芸術学科を卒業後は、幼稚園で絵画の指導にあたり、その後は看板制作に3年ほど携わった。1999年に実家の坊中で絵画教室を始め、約4年前に現在の場所にアトリエを移した。現在は造形絵画教室「アトリエM」を主宰し、絵画や紙工作など幅広いジャンルで指導にあたっている。

 大工の父の背中を見て育った石井さんは、子どものころからプラモデルが好きで、粘土で怪獣を作ったこともあったという。既製品を買うのではなく、全部一から自分で作っていくのが石井さんのスタイルだ。

 石井さんは障子紙や画用紙で羽毛や翼を再現したペーパーアートでオオタカや恐竜などを制作し、受賞歴も多数。また、市のマスコットキャラクター「あゆコロちゃん」の鎌倉武将バージョンをデザインしたほか、同公民館の擁壁に愛甲地区ゆかりの鎌倉武将・愛甲三郎季隆を描くなど、地域にも積極的に貢献してきた。

 ”巨大どろんこバレー”ポスターが注目を集めそうだ。

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