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厚木・愛川・清川 つぶやきコラム

公開日:2014.09.19

つぶやき

 ▽最近の行政は「情報公開」がトレンドだ。宮内庁の「昭和天皇実録」もそうだし、誤報問題で揺れた福島第一原発の「吉田調書」もそうだろう。厚木市も「徹底した情報公開」を掲げ、市の最重要会議である経営会議の結果や市長の交際費、情報公開請求の運用状況などを庁内、市HPで公開している。▽数日前、HPに「中心市街地サイン整備事業」に関する経営会議の議事録が公開された。数年前から準備が進められていた事業で、いつか記事にしたいと思っていた案件だった。市街地の道路の名前が関係する話で、ある通りの名称に魅力を感じたからだ。さっそく担当課に取材を申し込んだのだが、結論から言うと担当部長から「取材お断り」の電話がかかってきたのだった。▽現在事業を発注する業者を選定しており、それが決まらない限り事業の詳細が固まらない。これが部長の返答だった。議事録には具体的な通りの名前や事業の詳細な計画図が出ていて「原案の通り承認」となっているのに?と思い、そう投げかけた。部長の答えは「それはルール違反でしょ」。▽市の情報公開を元に取材するのはルール違反らしい。この仕事6年目にして、初めて知りました。「昭和天皇実録」も「吉田調書」も政府が国民に向けて公開し、それをメディアが取り上げている。今回の「お断り」はいったい誰に向けての「徹底した情報公開」なのか、首をかしげてしまった。

 

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