「厚木植物会NEWS」第50号を発行した厚木植物会会長 長岡 恂さん 毛利台在住 73歳
探究心 満ちあふれる
○…植物は黙ってその土地や環境に順応して生きていることに魅力を感じるという。「シダは目立たないところにあるのが好き」。厚木植物会の会長。地域の情報を発信し、自然史の記録を残していくことを目的に、1997年から年3回発行している会報「厚木植物会NEWS」が8月28日の発行号で第50号を迎えた。会員は現在40人。発行する250部は、大学や郷土資料館などに郵送される。「会報に執筆してくれる会員に感謝しています。ここまで続けてこられたのは会員の皆さんのおかげです。活動の発表の機会を作っていくことも私の役割。いつか必要としてくれる人に届けられるように…」とまっすぐに話す。
○…08年度、同会の植物講演会、講座の企画、ボランティア団体への協力などが評価され「かながわ地球環境賞」を受賞した。受賞は前会長が亡くなるひと月前だった。「報告ができて嬉しかった」と神妙な面持ちで振り返る。以来、会長からバトンを引き継ぎ、中心となって活動を続けている。「県央の辺りは自然の宝庫。特に愛川町の尾山耕地は魅力的だ」と話す。
○…東京都渋谷区の生まれ。厚木に来て40年以上がたった。マスコミ関係の仕事に就き、現役の頃はずっと植物の本で楽しんだ。活動が本格化したのはリタイア後。「好きなことしかやらない。オタクなのかな…。興味があることにはどんどん突っ込んでいくから」と笑みがこぼれる。まさに探究心の塊だ。
○…04年にホームページを開設。趣味のカメラを活かし、季節に合わせて撮影した花の写真のほか、旅行に行った時に出会った”ベストショット”も盛り込むなど遊び心が満載なのは、モットーとしている「趣味に生きる」そのものだ。愛用のシャックルキーを嬉しそうに見せてくれた姿は「少年」のようだった。植物を一途に愛する純真無垢な人だ。2人の子どもは独立し、妻と二人暮らし。
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