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厚木・愛川・清川 かたことNOTEコラム

公開日:2014.10.17

かたことNOTE

 ▽初めてその小学校を訪れたのは、東日本大震災から2年半が過ぎた頃。校長室のテーブルの上には津波にあって大変な思いをした子どもたちが作った壁新聞が1冊の本になったもの。ほかにも、震災に関連した子ども用の本が数冊。本は、校長の私物。校長個人の名前の判。読みたい児童が、そこで読むことができるようになっていた。ノックさえすれば、子どもたちはいつでも入ることができるそうだ。▽校長先生はお忙しいからと、アポ入れしてお邪魔しようものなら大変。「何人でお見えになりますか」と聞かれる。その当日は茶菓が用意され、恐縮してしまう。手を付けず退散したら、次の訪問の時には剥いて冷やした梨まであって「残したら申し訳ない」気にさせられた。そして、いつも玄関を入ったところに「◎◎◎様、ようこそ。校長室へどうぞ」と書かれた小さな黒板が置かれている。▽その小学校でロータリークラブがイベントをやるというので取材した。校長先生はクラブ会員を前に学校の姿勢を熱く話した。その中で特に胸にグッときた言葉は「いろいろな事情の子どももたくさんいます。地域の子どもたちはみんなで育てるという気持ちで接している」と。▽戸田小学校の蓮見校長。何でも本物を教材に取り入れる主義。この先生の「教師の愛」もホンモノだと感じた。

 

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