市内三田出身のオフロードバイクレーサー・石戸谷蓮さん(24)が、9月11日に米ニューヨーク州ユーナディラで行われる世界最大級のクロスカントリーバイクレースGNCC(グランド・ナショナル・クロスカントリー・シリーズ)に初挑戦する。
今回挑むGNCCは、世界中から800人以上のライダーが出場する「アマチュアでも日本でトップになれるほどの実力者揃い」の選手権シリーズ。石戸谷さんがエントリーするのは若手の登龍門といわれるXC2クラス。プロライダー約20人のみが出場できる、トップカテゴリーの一つだ。日本からは石戸谷さんを含めて2人が参戦する。
石戸谷さんは、日本国内最大の選手権であるJNCC(全日本モーターサイクルクロスカントリー選手権)に参戦して4年目。8月末時点でシリーズ全9戦中6戦を終え、全クラス総合5位。年間で表彰台を狙える日本のトップレーサーだ。
オフロードバイクのクロスカントリーレースは、森の中や山など自然の地形を生かしたコースを走るもので、GNCCは3時間耐久で周回数を競う。ユーナディラは、土質の柔らかい場所や約30mのジャンプなどがあるコースで、1周が約20Km。石戸谷さんは「初見のコースを攻略するには、視野の広さや地形などからの予測が重要になる。コースラインを見極めていきたい」と気を引き締める。
ウェアなどで石戸谷さんをサポートする市内元町のオートバイパーツ店「ボンサイモト」多川潤代表は「物事を冷静に考えられるタイプなので、なにも心配していない。良い成績を残して、自信をつけて帰ってきてほしい」と期待を寄せる。
目標は、賞金圏内の上位入賞。石戸谷さんは「動画で見てきた選手がどんな走りをするか、楽しみです」と力強く話した。
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