子どもたちを育む温かな地域のつながり 厚木市長 小林常良
風に揺られ、大空にたなびく鯉のぼり。昔も今も、日本の初夏を告げる風物詩です。私が子どもの頃はわが家でも父が揚げてくれていましたが、今は庭先で見る機会は減ってしまいました。こどもの日の祝い方が変化してきたからでしょう。
森の里の若宮公園や温水・恩曽川の地蔵橋では、たくさんの鯉のぼりが空を泳いでいます。かつて庭先をにぎわせていた鯉のぼりです。地域の皆さんが、家庭で眠っていた鯉を目覚めさせてくれたのです。形を変えても、古き良き伝統を受け継いでくださっている皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
私はかつて、“地域のおじさん”の一人として、地元の仲間と共に大凧を揚げていました。太鼓の保存会では町田まで習いに行き、地域の子どもたちに和太鼓の魅力を伝えていました。次代を担う子どもたちに地域の絆と、色あせない故郷の記憶を脳裏に刻んでほしいと願ったからです。
先日の飯山桜まつりで、相模国飯山白龍太鼓保存会の皆さんが素晴らしい演奏を披露してくれました。ステージに立ったのは地域の子どもたちと、かつて大人たちから指導を受けた子どもたちです。「かつての子どもたち」は技能を継承し、今では会の中心を担っています。私が指導していた保存会でも、次の世代が育ってきたと伺っています。技能とともに、地域の「心」が受け継がれていること。これほどうれしいことはありません。
時代は変わり、人々の価値観も大きく変化しています。しかし、親や家族、地域の皆さんが子どもの成長を願う思いに変わりはありません。地域で育んできた伝統や絆を受け継ぐ大切さも、変わってはならない真理だと思います。私の目指す「子育て環境日本一」の実現には、地域の皆さんの温かなまなざしが必要です。地域の結びつきは子どもたちを心豊かに育み、より素晴らしい地域を形づくる原動力になるものと確信しています。
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