厚木版 掲載号:2018年6月1日号
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ZOOM UP 「花で笑顔を咲かせたい」 市内の花壇をデザインする 岩崎 芳子さん(55)

社会

岩崎さん作、店頭の自慢のコーナー。ウッディなディスプレイが目を引く、かわいらしい雰囲気=市内厚木町・岩崎種苗(株)
岩崎さん作、店頭の自慢のコーナー。ウッディなディスプレイが目を引く、かわいらしい雰囲気=市内厚木町・岩崎種苗(株)
 ▽「目で見る、香りをかぐ、触れる、”きれいね”の声が聞こえる。花の感じ方ってこんなにたくさんあるんです」。花の魅力を語りだすやいなや、笑顔がはじけた。

 ▽福島県相馬市出身。3歳の頃、ラッパの音につられて車が行き交う道路を渡り豆腐を買いに行ったのが、いちばん古い記憶という。またある時は、おじが作ったソーセージを柱に巻き付け、先端をかじっていたこともあったとか。当時の夢は美容師。髪を切ってもらって帰る人を笑顔にする友人の兄のように、人を笑顔にすることに憧れた。

 ▽大学進学と同時に上京。テニス用品の販促に興味を持ち、卒業後はミズノに入社した。社長付きの秘書課への配属に戸惑いながらも、周囲に対する気働きの大切さをとくと学ぶ。7年間、勤務先の神保町をスカートとハイヒールで闊歩した。

 ▽結婚を機に厚木へ。種苗店の仕事を全く知らず、出勤初日に神保町時代の格好で登場し、従業員の度肝を抜いた。初めて見る玉ねぎの苗を前に、堂々と「ニラが入荷しました」と報告して笑いを買ったこともある。苗の上下が分からなかったため「横に寝かせて植えてください」と説明を添えて販売したのも、今では時効のエピソードだ。

 ▽園芸をより身近に感じてもらうため、知識の底上げを図るグリーンアドバイザーの資格を2006年に取得。管理団体の高齢化などを理由に、10年ほど前から市内の花壇をデザインするようになった。植え込み作業中「通りかかる人が声をかけてくれるのがうれしくて」。かつて憧れた人のように、今は自身が、花で笑顔を生み出している。資格を活かし、寄せ植え教室を開くのが目標とか。

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