幕を開けた第100回全国高校野球選手権。厚木北高校の野球部マネージャーは、白球を追い駆ける球児たちをバックアップするだけでなく、ノックもする。所属する5人全員が野球経験者だ。
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江渡(えと)ひなたさん(3年)は、より選手に近いマネージャーの、プレーイングマネージャーとして活躍。小学校2年の時に兄の影響で野球を始めた江渡さん。父と兄と一緒に、自主的に早朝練習をするほどのめり込み、中学時代はソフトボール部に所属した。
高校入学と同時に、野球部に選手として入部した。しかしハードな練習に体が追い付かず、膝を故障してしまった。「できることを」と専用トレーニングに打ち込み何度か復帰を試みたが、やはり痛みは取れず。加賀谷実(まこと)監督と相談し「ずっと野球に関わっていたい」との思いからプレーイングマネージャーとなった。「野球が好き。故障した自分が情けないし、迷惑をかけたみんなに申し訳ない」と葛藤もある。
現在はマネージャーとして選手をサポートする一方、ノッカーだけでなく守備練習時にはキャッチャーを、バッティング練習時にはトスを上げ、わかる範囲でアドバイスもする。眞鍋武史顧問は「68人と選手の数が多い分、できる子がいるのは助かっている。いなくては成り立たない」と全幅の信頼を寄せる。
高校卒業後は、スポーツ関連の進路を考えている。そして「いつかまた野球がしたい」
全員が小学校から
村林優衣さん(2年)はマネージャーとして入部。小学校3年で野球を始め、妻田から町田のチームにも通った野球好き。部では、ノッカーやトスを手伝うこともある。「3年生が最後の夏を笑顔で締めくくれるよう、マネージャーに徹する」。
今井沙耶さん(3年)は小学4年から、岩田波夏さん(同)は小学2年から、竜崎未羽さん(1年)も小学2年からと、全員が野球経験者。選手からは「野球を何もわからない子よりもやりやすいし、仕事を頼みやすい」と信頼は厚い。
「長い夏に、信じてる」
江渡さんは最後の夏を前に、「怪我をして迷惑をかけた分、サポートで返したい。他の誰よりも応援したいし、少しでもそばにいたい。みんなを信じてる」と思いを託す。マネージャーたち面々、道具の準備や片づけ、タイム計測など選手のサポートを続けながら、「少しでも長い夏に」との思いで汗を流している。
北高の夏は16日(月・祝)に、バッティングパレス相石スタジアムひらつかで幕を開ける。
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