厚木市は、5月からごみ減量へ向けた戸別収集を市内3つのモデル地区で試行する。家庭から出るごみの減量、資源化が主な目的で、背景には、ごみの減量化・資源化が進んでいない現状がある。
「厚木市一般廃棄物処理基本計画」では、2020年度の家庭系ごみの目標減量化率を、02年度比で30%、資源化率を同40%と掲げている。しかし、17年度の減量化率は26・7%、資源化率は33・6%となっている。実際のごみの総排出量は、13年から17年の5年間で約5万5000t〜5万7000tで推移しており、減量・資源化に下げ止まり感があるのが現状だ。
このような状況を受け、市では「目標達成が厳しい」と判断。減量化、資源化に向けた新たな一手として、戸別収集の試行を決めた。戸別収集で、排出者の責任が明確化され、分別、資源化の意識が高まり、ごみが減量することに期待。「約2〜3%の減量を見込める」と予測をする。
試行は5月から1年間
実際に戸別収集が行われるのは、地域特性の異なる3地区。戸建て住宅や集合住宅が混在する金田地区、戸建ての多いまつかげ台地区、ごみ集積所までが遠い住宅街の小野地区。期間は5月2日から来年の4月30日までの1年間。対象はもえるごみで、それ以外は従来通り集積所で収集する。1年間でごみの減量化率のほか、ごみ収集車のルートや所要時間など、業務面も調査する。
現在、市では対象地区の住民に向けて説明会を開催し、事業の周知を行っている。1月29日に玉川公民館で開催された説明会では、「不法に放置されたゴミは回収されるのか」「回収に時間がかかるとカラスが来ないか心配だ」などといった質問や意見が住民から上がった。市の担当者は、不法に放置されたゴミについては「通報があればすぐに回収に行く」、収集時間については、「人員、車を増やし、今より45分程度は回収に時間がかかるが、午前中には回収する」と回答した。
結果次第で「有料化も検討」
戸別収集の試行結果は、21年度の一般廃棄物処理基本計画策定の参考にするという。市は、戸別収集に一定の成果を見込んでいるものの、「効果はやってみないとわからない」とし、「結果次第では、ごみの有料化についても検討しなくてはならない」という。先に戸別収集、有料化を導入している藤沢市では約10%、大和市では約20%のごみを減らすことができた(厚木市による試算)という。
市の担当者は「戸別回収で分別意識が高まり、ごみが減量することに期待したい」と話す。
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