地方創生―。東京一極集中を解消し、地方の人口減少に歯止めをかけ、国全体の活力の底上げを図ろうと、第二次安部内閣が2014年に打ち出したこの政策。これにより、日本全国の自治体が、特性や魅力を生かして何とか「地方創生」を実現しようと苦心している。もちろん厚木市も例外ではなく、2016年度に産学公が連携して「厚木市地方創生推進プロジェクト」を立ち上げ、「20歳代の定住促進と転出抑制」を図ろうと様々な事業を企画・実施している。
市内企業の若手招いて
2月28日には、3年目を迎えるこのプロジェクトの一環で、市内に事業所を構えるアンリツ(株)と日産自動車(株)の若手社員を招き、厚木で「働くこと」や「暮らすこと」について、市内の大学に通う若者に向けてPRするイベントが開催された。若手社員と学生とプロジェクトのメンバーが3つのグループに分かれて、和気あいあいとした雰囲気で“あつぎLIFE”を語り合った。参加した学生からは、「厚木に住んでいるのに知らないことがたくさんあった」、「自然がこんなに豊かだと思わなかった」、「温泉のイメージはなかった」といった声が挙がり、「実際に厚木に住む人」の生の声による「厚木の魅力の発信」は成功したようだった。
魅力発信あの手この手
プロジェクトによると、「厚木市は20歳代の転出が多い」という。そこでプロジェクトは、今回のイベントをはじめ、若者向けの定住促進ガイドを作成したり、カメラ女子が捉えた厚木の魅力を写真展という形で発表するなど、若者に向けた厚木の魅力発信を積極的に実施。厚木を知ってもらい、「厚木に住む」という選択肢を提示する機会の創出に尽力してきた。
確かに、厚木について知ってもらわなければ、「厚木に住む」選択肢が若者の中に挙がることは難しい。ただ、就活生をはじめ今後の生き方を考える節目に差し掛かっている若者に対して「厚木に住む」ことを想像させ、実際に選択してもらうには、「都心へのアクセスが良い」「自然が豊か」「温泉がある」といった表面的な情報だけでは足りない印象がある。“観光地・厚木”、“インスタ映えする厚木”ではなく、“働く場所、住む場所としての厚木”をより現実的かつ具体的に「魅せる」ことが必要なのではないか。就職や結婚、子育て、介護といった人生の節目において、価値観に沿って自発的に厚木を選び、厚木で生きることを選択した人の“あつぎLIFE”を提示することが更なる地方創生につながるのではないだろうか。
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