厚木・愛川・清川 スポーツ
公開日:2019.09.27
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「面が好き。胴は少し難しい」
外国人剣士 モーテンセン・ハドラさん(38)
▽「メーン」「コテー」。竹刀の交わる音と共に大きな声が響き渡る。厚木市立毛利台小の体育館で、週に2〜3回の練習を行っている毛利台青少年剣道クラブ(中野清延会長)。子どもから大人まで多世代の剣士が竹刀を振るう中で、ひときわ目立つ外国人剣士がいる。剣道歴約1年、北欧の国・フェロー諸島出身のモーテンセン・ハドラ(愛称・ハル)さんだ。
▽ハルさんは、日本人の妻と子ども4人の6人家族。「子どもの教育や日本語の勉強のために」と2年ほど前から家族揃って日本で生活している。「日本語は難しい」と顔をしかめるが、「言葉が通じなくても、みんなが親切にしてくれる。生活しやすい」と、日本での生活は「好き」と言う。職業は宣教師。これまでにナイジェリアやイギリスなど、さまざまな国で生活してきた。日本に来て、武術を習いたいと調べたところ、自分の住んでいる地域の人たちと交流が持てると、自宅から近い同剣道クラブで剣道を始めた。
▽「どんどん上手になるから楽しい。面が好き。胴は少し難しい。先生も親切」と笑顔を見せる。同クラブで指導部長を務める竹村志保美さんは「素質が良い」と太鼓判を押す。説明がわからない時は、見せて教えるほか、剣道の和英辞典を引いて説明する。この日は、手の動きや竹刀の振り方などの基本練習をこなした。来年2月には、級審査に挑戦するつもりだ。「しっかり稽古してクリアしてほしい」と期待を込める竹村さん。練習を終え「楽しいね」と話すハルさん。目標に向かって今日も竹刀を振るう。
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