厚木市は、災害時の洪水浸水対策の一環として8月20日、救命ボートを市内消防団の各分団に配備した。大型化する台風や局地的な大雨に備えるためで、市消防本部では、「より迅速な救助活動が展開できるようになる」と期待を込める。
毎年、全国でも甚大な被害をもたらしている、台風による大雨や局地的な豪雨災害。河川の氾濫につながることも多く、昨年の台風19号が関東地方に上陸した際には、相模川上流部の城山ダムが緊急放流を行ったのは記憶に新しい。
現在、市消防本部では10艇の救命ボートを所持している。今回の配備は、市民の命や暮らしを守り、より迅速に救助活動を行うため、地域の8つの消防団にボートと船外機を1艇ずつ配備。同時に救命胴衣も各団に6着ずつ、全部で48着を配備した。救命胴衣を含んだ救命ボート一式の予算は、859万1千円。相模川流域の近隣の自治体では、相模原市、座間市、愛川町、平塚市などが配備しているが、消防団用の救命ボートを持つのは厚木市を含め、海老名市と茅ヶ崎市となる。
初動対応が迅速に
配備された救命ボートは、全長3m30cm、幅1m60cm、重さ42・5kgで6人乗り。常時は地域の各消防署で保管する。救助現場に到着後、3分程度でセッティングすることができるため、簡単に取り扱うことができ、迅速な救助活動が期待できるという。
今回の救命ボートは、町中での浸水を想定したもので、主に逃げ遅れた人や避難困難者を乗せ、団員がボートを押して使う。
市では、今回の配備に伴う救命ボートの取扱訓練を9月27日(日)、北消防署睦合分署で実施する。消防団と消防署による合同訓練で、救助活動に備える。
市消防本部警防課の担当者は「近年、大型化する台風や局地的な豪雨災害が全国的に多発している。河川の氾濫も昔に比べて多く見られるようになったなか、救命ボートを配備することで、初動時の対応を迅速に行え、より良い救助活動を展開できるようになる」と期待する。
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