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厚木・愛川・清川 社会

公開日:2020.10.16

タウンレポート
町ぐるみで教育現場を支援
小中学校草刈り隊

  • 中津小学校で行われた校庭整備では、草刈り隊や地域住民、教員など多数が参加

  • 刈払機なども活用

 愛川町の有志が今夏に「愛川町小中学校草刈り隊」を結成。新型コロナウイルス感染症の影響で校庭の整備が行き届かない学校などで、除草作業の支援に取り組んでいる。

 例年、小中学校の校庭整備は各校PTAが中心となって定期的に行われる。しかし、今年は新型コロナの影響でPTAの事業が中止になるなど、校庭整備が遅れていた。

 7月上旬、あるPTA役員が草刈りのため他校の友人に声をかけたところ、友人同士のネットワークで情報が拡散。他校から多くの参加者が集い、短時間で整備が終わった。これをきっかけに、有志による「草刈り隊」が発足した。メンバーはLINEを活用して募集し、PTA役員やPTAのOBを中心に約30人が隊員となっている。代表や規則などはあえて設けず、「参加できる人が参加できる時間に参加」を合言葉に、各学校での校庭整備の日程が把握でき次第、学校と調整した隊員がLINEで通知する仕組みだ。

 10月3日には、中津小学校PTAが同校の校庭で除草活動を実施。草刈り隊も作業に参加した。晴天に恵まれたこの日は、同校PTAや児童のほか、地域の住民もあわせ約70人がグラウンドやネットに伸びた雑草を除去した。

 児童が普段から校庭を使っていると雑草の伸びがある程度抑えられるが、今年は休校期間などもあり、草が伸びている場所もあった。参加者らは手作業のほか、チェーンソーなども活用して整備に汗を流した。整備が行われた後の10月11日には、綺麗になった校庭で運動会が行われた。同校の高山真一校長は「地域の人たちが学区の枠を超え、町ぐるみで学校の除草に協力していただいた。本当に感謝しています」と話す。

助け合いの輪広がる

 3日の中津小学校での作業には、学区外の半原からの参加者もおり、10月4日に行われた半原小学校での除草作業では、恩返しで中津小学校の学区から作業に参加する人もいた。コロナ禍のなかで生まれた繋がりが、地域の教育現場を支える新たな力となっている。高山校長は「助け合いの輪が広がる良い影響が生まれています。草刈り隊の存在の大きさを感じます」と語る。

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