12月24日(木)に園田競馬場、26日(土)にJRA阪神競馬場(共に兵庫県)で行われる「2020ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)ファイナルラウンド」に出場するJRA代表騎手8人と地方競馬代表騎手8人が11月5日に決定した。厚木市飯山出身の出水拓人騎手(佐賀競馬 中川竜馬厩舎・20)が、西日本地区で3位に入り、地方競馬代表騎手に選ばれた。
今年4年目を迎えるYJS。地方競馬所属騎手については、4月1日時点で所属主催者から勝利度数と初免許取得後の年数による負担重量の減量を受けている騎手が出場できる。
予選のトライアルラウンドは東日本と西日本に分かれ、7月から全国の地方競馬場でレースが行われてきた。ファイナルラウンドへの出場は、騎乗した馬の着順により、騎乗騎手に対して点数を与え、上位の得点を得た4競走分の合計得点により順位を決定。出水騎手は5レースに出場。園田競馬場と佐賀競馬場で好成績を残し、合計67点でファイナルの切符をつかんだ。出水騎手は「トライアルラウンドでは、佐賀競馬で得た経験を活かすことができ、今までやってきたことが間違っていないとわかってホッとした」と話し安堵のようす。
さらなる技術向上へ
父・正人さんの勧めで小5から騎手を目指したという。中3の夏には東関東馬事専門学院(千葉県)へ通い、合格率10%以下の難関、地方競馬教養センター(栃木県)へ入学。2年間学び2018年、「多くの騎乗数と経験が見込める」と佐賀競馬でデビュー。拓人さんは「空気を切り裂くような疾走感、たくさんのお客さんの声援、大好きな馬乗り、競馬の魅力はいくらでもあります」と話す。今年1月に行われた地方競馬の全日本新人王争覇戦では、3位を獲得している。
ファイナルラウンドへ向け、「トライアルラウンドでの反省点を踏まえ、さらなる技術の向上に励みたい」と意気込む。厚木市民へ向けては、「まだまだ未熟ですが、精いっぱい頑張りますので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。
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