▽バラ、アジサイ、シャクヤク、キク、ツバキ―。天然の色素で着色したあんこを生クリームのように絞って色とりどりの花を作る「あんフラワー」の教室を厚木市旭町の自宅で開いている廣瀬裕美子さん(45)。現在は、約40人の生徒に「あんフラワー」の作り方やその魅力を教えている。
▽厚木生まれ、厚木育ち。幼い頃から、自営業で忙しい両親に代わって台所に立ち、弟や妹の食事を作っていたこともあり、もともと料理をするのが好きだった。「これとこれをあわせたらおいしくなるかも」。まるで実験をするようにそんなことを考えながら料理をする時間が楽しかった。
▽ある日、友人から教えられてハマった発酵調味料の醤(ひしお)を使って毎日のようにさまざまな料理を作っていたところ、「教えて」と頼まれ、それをきっかけに料理教室「kuriyaおうちサロン」を2018年5月に開講。
「kuriya」は台所を意味する「厨」からとり、作るだけでなく出来上がった料理を皆で囲むことも同じくらい楽しみたいと「教室」ではなく「サロン」とした。
▽しかし、コロナ禍で教室は中止。そんな最中、ネット検索をしていた時に出合ったのが「あんフラワー」だった。4・5年ほど前に、講座に参加したことがあったが、そこでは合成着色料を使用したあんこを使うのが自身には合わず、それきりだった。今回は、天然の色素で着色したやさしい色合いのあんこを使う方法に出合い、感動。昨年末、教室に通い、正月は1日10時間あんこを絞った。その後、試験にチャレンジ。2回目の挑戦で合格し、教室を開く準備を進め、今年3月に開講した。
▽「幸せでした」、「癒されました」。醤の教室の時には聞かなかった感想を「あんフラワー」の教室では聞くようになった。それだけ「あんフラワー」には「人を幸せにする力がある」と語る。そして「かわいいだけじゃなくて、おいしいんです」とにっこり。今後も技術を磨きながら、教室を通してまだまだ知られていない「あんフラワー」の魅力を多くの人に伝えていき、「そこで繋がる”縁”を大切にしていきたい」
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