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公開日:2021.07.02

厚木市
待機児童0人に
定員枠の拡充が奏功

 神奈川県は6月14日、県内の保育所等利用待機児童数の状況について発表した。厚木市は待機児童数が0だった(2021年4月1日時点)。市によると現在の統計方法になってから、待機児童数が0人になったのは初めてで、近年、集中的に行った施設整備による大幅な定員枠の拡充などが功を奏したと分析する。

 待機児童とは、認可保育所などへの入所を希望し、保育の必要性が認められているのにもかかわらず、入所できない状態にある児童のこと。厚木市では、2018年は24人、19年は1人、20年は1人だった。

 今年4月1日時点での就学前児童数は9246人で昨年に続き過去最少。保育所などへの利用申込児童数は3603人(前年比10人減)。そのうち入所が決定した児童の数は3502人(同21人増)で、待機児童数は0人となった。市は、2017年度から19年度に施設整備を行い、合計15施設654人分の定員枠を拡充。独自の奨学金返済助成金や転入奨励助成金、復職等奨励助成金、保育士応援手当助成金を交付するなどして保育士不足の解消を図っている。市保育課によると今回の結果は「一昨年、昨年に続き、そうした取り組みの効果が表れた」としている。

 一方で、希望の保育所などに入所できず保留となった児童の数(保留児童数)は101人(同31人減)となった。同課によると市内には定員に満たない保育所があるといい、「今後も保護者のニーズとのマッチングに努めたい」とし、職員が保育コンシェルジュとして幼稚園や認定こども園への入園なども含めてさまざまな選択肢を提供するなどしていくという。

愛川町

 愛川町は、就学前児童数1356人のうち、申込児童数が539人(前年比53人減)、入所決定児童数は510人(同45人減)、待機児童数は6人(同2人増)だった。

 町子育て支援課では、待機児童が増加した理由として、保育士の確保ができず、定員を削減せざるを得なかった状況をあげる。

清川村

 清川村は、就学前児童数105人のうち、申込児童数が33人(同7人減)、入所決定児童数が33人(同5人減)、待機児童数は0人(同2人減)だった。

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