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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2021.10.15

10月1日付で厚木市教育委員会の教育長に就任した
佐後(さのち) 佳親(よしちか)さん
相模原市在住 59歳

一人ひとりを大切に

 ○…厚木市立睦合東中学校の校長として定年まで半年としたところで教育長に任命された。生徒と一緒に毎日泥だらけになっていたというジャージ姿から一転、スーツに改めた。「市内17000人の小中学生の校長先生として児童・生徒一人ひとりに目を配る気持ちで」と前置きし、「安心と安全を大前提とした教育環境を築き、子ども達が笑顔で学校生活を送れるような施策に取り組んでいきたい」と表情を引き締める。

 ○…転勤の多かった父親の影響で、幼少期から大阪や埼玉など、引っ越しが多いなかで「想像や空想が膨らむ世界がある」として読書を好んだ。神奈川に移り住み厚木高校に進学し、3年生の時に出会った担任が教職を志すきっかけに。学力に不安や悩みを抱えていると「そのままで良い」と寄り添うように声をかけ、気にかけてくれるのが嬉しかった。愛川町立愛川東中学校の国語科教員としてキャリアをスタートさせると、「こちらの事情を押し付けない」を念頭に置いて生徒と向き合ってきた。

 ○…2人の子どもは独立し、コロナ禍以前の息抜きは助手席に妻を乗せた近場旅行と食べ歩き。感染防止のため制限されていた部活動の再開を自分ごとのように喜ぶ。最近まで週末は、生徒が出場する大会に足を運んでいたといい、「観戦スケジュールを組むのが大変でね」と相好を崩す。

 ○…35年のキャリアの中で厚木市学校教育部長も務め、行政側の立場で教育に携わった。これまでの経験を踏まえた上で「学校と行政は両輪の関係が望ましい」と持論を展開。互いの意見をすり合わせて中立な立場で2つの車輪を回したいといい、一人ひとりが大切にされる教育のその先に、「子ども達の笑顔」があると信じている。

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