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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2021.11.12

厚木でフィーバー!

 この12月に厚木と新宿で24年ぶりに再演する「ホテルカリフォルニア 私戯曲・県立厚木高校物語」のなかに、当時流行っていたディスコナンバーの「ドン・キホーテ」を文化祭の後夜祭で踊るというシーンが出てきます。45年前の実体験を基にした作品で、ドン・キホーテのくだりは実話です。真面目な厚高生にも新宿のディスコに通うような落ちこぼれたちが、ごく少数ながら存在していて、その中の一人が文化祭の改革に挑み、恒例だったフォークソングを廃止して、ディスコダンスを新たに導入したのです。



 奥手の厚高生たちがそんなもの踊るはずはないと、誰も皆、懐疑的であったのですが、この曲がとても覚えやすく、ダンスも簡単だったので、意外にも大盛り上がりとなって、かつてない感動的な後夜祭になったのでした。



 ガリ勉たちにもフィーバーした青春の日があったのです。



 この原稿を書いている今現在、コロナ感染は劇的に収まっていて、この調子で推移すれば、劇団創立40周年を記念するこの公演もなんとか実施できそうです。一時は劇団の解散消滅さえ覚悟した不安と困難の時期を何とか乗り越えて、ここまで生き延びました。コロナ禍で、不要不急のものとされた演劇ですが、今こそその真価を世の中に示すべきだろうと思います。



 我が扉座で最も笑えて泣ける芝居と言われた、この作品。厚木市文化会館と新宿紀伊國屋ホールで、お待ちしています。

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