愛川町の中津第二小学校体育館で12月7日、5年生と6年生を対象に大規模なプログラミング教育の授業が行われた。この授業では、東京からプログラミング教育を推進しているNPO法人「みんなのコード」とIT企業の株式会社メンバーズの社員ら合計16人が来校。少人数のグループに分かれて迷路ゲーム作りに挑戦した。
物事を達成するための順序や合理的思考を育てるプログラミング教育。小学校では2020年度から必修化されているが、同校では18年度からプログラミング教育のフロンティアスクールとして先行的に研究を進めてきた。今回の授業は、先行研究で縁があったことで同法人から声がかかり企画されたもの。メンバーズは、現役のプログラマーや学生時代にプログラミングソフトを指導した経験のある人などがボランティアで参加。この日は、「Scratch」というソフトを使い、迷路作りに挑戦。「障害物の色を認識してよけて通る」「回転する障害物に当たらないように動く」など、ゴールするためのプログラムを各自で組んだ。
普段からタブレット端末に慣れ親しんでいるだけあって、児童たちはすぐにコツを掴んでスイスイとプログラムを作り、メンバーズも「こんなに短時間でできるのは凄いね」と驚いていた。つまづいた所ではメンバーズが指導し、和気あいあいと授業を楽しんだ。同校の佐野昌美校長は「これだけ多くの方が指導役で来ていただけるのはなかなかないこと。プログラミング教育では、これからの時代を生きていくのに必要な力を学ぶことができる。これからも広げていきたい」と話す。
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