厚木市ではこのほど、洪水浸水・土砂災害・地震の3つの災害情報を1冊にまとめた「オールハザードマップ」=写真を市内4エリア別に作成。4月下旬までに市内全戸への配布を完了した。
市ではこれまで、洪水浸水・土砂災害・地震と、災害ごとに3種類のハザードマップを作成していた。しかし、近年災害が激甚化・複雑化するなか、各種災害に対する心構えや備えに対する認識を深めてもらおうと、災害リスクを新たなマップ1冊に集約した。
マップは、市内を「厚木・相川・南毛利」「荻野・小鮎」「玉川・森の里」「依知・睦合・緑ケ丘」の4地区に分け、大きく見やすい地図を掲載。昨年5月に県が公表した土砂災害警戒区域、2018年度の市地震被害想定調査による液状化分布や震度分布など、最新情報も反映された。
またマップ内に「マイ・タイムライン」を採用。洪水浸水・土砂災害と地震の2種類で、避難経路や準備を決める際に利用することができる。市危機管理課では「まずは自分の住む場所のリスクを知って、避難方法などを検討してほしい」と話した。
市では3月の完成から全戸配布を開始し、4月下旬までに10万6千部の配布を完了。作成から配布までの予算は1550万円。「近頃は震度4以上の地震も多く発生し、台風などの規模も大きくなっています。早め早めの避難を心がけ、マップを活用してほしい」と市担当者は呼びかけている。オールハザードマップに関する問合せは市危機管理課【電話】046・225・2196へ。
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