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厚木・愛川・清川 文化

公開日:2022.09.16

厚高の「凪」全国の頂点に
オリジナル曲『藍に灯火』

  • 一般客がいない会場で渾身の演奏を見せた凪 

  • 軽音部の歴代バンドが獲得した賞状がずらり

 厚木高校の軽音部の2年生グループ「凪」(なぎ)が、8月28日に東京・府中市で開かれた第9回全国高等学校軽音楽コンテストでグランプリを獲得した。同部の3年生のグループ「SHIMAUMA」も同じく県代表として出場し、奨励賞に輝いている。

 オリジナル曲の『藍に灯火』は「愛には様々な形や表現があっていい」という思いを込めた一曲。怒涛の中に真空のような間を織り交ぜたロックバラードで、一般客がいない会場に「すべてを出し切った」という。

1年生で県大会準グランプリ

 全国トップに上り詰めたのは、これで2度目。昨年の県大会で好成績をおさめ、今年6月の「全国高校軽音フェスティバルin大阪城」に出場。この時はテンポの速い別のオリジナル曲『シリウス』で最優秀賞を獲得している。

 作曲はボーカルの日隈貫太さんが手掛けてきた。コードを組み合わせて弾き語りの原曲を作り、各メンバーがアレンジして完成度を高めてゆく。中村颯祐さんは、吹奏楽でパーカッションの経験があり、高校でドラムスの道へ。成毛大熙さんは小学生の頃にXJAPANを聴いたのがきっかけで、ギターを手にした。ベースの及川侑右斗さんは中学3年から始めた。4人とも英才教育を受けたわけではない。

 「凪」は風や波のない状態を指し、この凪を自分たちの音楽で満たそうと名乗り始めた。結成した年の秋の県大会で準グランプリとなり、1年生の時から注目を集めた。

 練習場所の視聴覚室ではバンドが代わるがわる演奏し、切磋琢磨の音が止む事がない。マスクをつけたまま、全力で歌う。息の合った4人の生演奏は腹に響き、何かを体に打ち込まれるよう。

 コロナ禍もあり観客を入れたライブが少なく、撮った動画も公にしていない。「聴きたい」という声もあり、発信も検討中。「これまでは大会が目標でしたが、今後は楽しんで演奏したい。観客の前で演奏するチャンスも増やせたら」とメンバーは話している。

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