小田急電鉄株式会社(本社・東京都新宿区)は10月14日、小田急線本厚木駅へのホームドアの設置工事を11月19日(土)の最終列車運行後から始めると発表した。ホームドアの使用開始は下りホームが2023年2月下旬、上りホームが23年度内を予定している。
同社では、利用客の転落・電車との接触事故防止を目的に、2012年9月の新宿駅を皮切りにホームドアの設置が始まり、現在、小田急小田原線、江ノ島線内の全70駅のうち、代々木八幡、代々木上原などの7駅で設置が完了している(新宿駅は一部ホームが未了)。同社によると、利用客の多い駅を優先的に進めており、32年度までに小田急小田原線新宿駅から本厚木駅までの各駅と江ノ島線中央林間駅、大和駅、藤沢駅の計37駅にホームドアの設置を目指しているという。本厚木駅の利用客数は一日平均で10万2464人。同社管轄の駅の中では7番目に多い駅となっている。
通常より広い大開口タイプ
特急ロマンスカーと通勤車両では扉の位置が違い双方に対応するため本厚木駅のホームドアは、間口2800mmの通常タイプより広い4410mmの大開口タイプとなる。なお、ホームドア戸袋部分が乗降口を支障するため、一部の特急ロマンスカーは11月15日(火)始発から乗降扉の使用を休止する箇所があるという。
工事は最終列車運行後から行われるため、利用者への影響はない。使用開始までの期間は、開閉動作なしで使われることになる。
同社担当者は「今後もお客様に安心して鉄道を利用していただけるよう、ホームドアほか安全面での整備を推進していきます」と話した。
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