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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2022.11.04

画家として精力的に活動する
政木アニーさん(本名:政木彰子)
厚木市みはる野在住 39歳

人々に愛を届ける

 ○…『私、やるわ…!』。スケートボードに乗るおばあさんをダイナミックに、そしてユーモアたっぷりに、可愛らしく描いた作品が、初挑戦だった「厚展」で入賞した。油彩やオイルパステルで描く作品は、どれもクスッと笑えて、気持ちが温かくなる絵本の主人公のよう。作品には必ず物語があり、その裏には必ず「大きな愛」をテーマに据えている。

 ○…美大を卒業後、真珠やダイヤモンドを中心に扱う国内のジュエリーブランドにデザイナーとして勤務。出産を機に、子どもとかかわる仕事をしようと、一念発起。教員資格認定試験を受験して、2回目の挑戦で合格し、昨年3月まで小学校の教員として働いていた。画家として生計を立てることはとても難しく、美大進学後も画家の道は選択肢に入れなかったが、「自分にしかできない仕事がしたい」と、転身を決意。昨年4月から画家として個展を開いたり、企画展に参加するなど、精力的に活動している。子育てが少し落ち着き、自身に余裕が出てきたことやSNSの普及など、自身と社会情勢を鑑みて「今ならできるかも」と決めた。

 ○…インスタグラムやフェイスブックで積極的に作品を発信しながら、スマホケースやトートバッグに作品を印刷して販売するなど、画家としての活動はまさに今どき。今後は、動画による絵画教室も考えている。

 ○…「観る人に喜んでもらいたい」。これまでの経験から、創作活動を自己満足で終わらせるのではなく、作品を観てくれた人を笑顔にし、癒すことを常に念頭に置く。その上で「作品の価値が認めてもらえるなら、仕事にできるはず」と、まだまだ手探りだが、”絵で食べていけるように”とにかく「やる」気概だ。

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