神奈川リハビリテーション病院(七沢)が、2月11日にパラスポーツ体験会で盛り上がった。
スクリーン画面を前に置かれているのは、チェアスキー。乗った人が体を傾けると、スクリーンの中のキャラクターが連動し、ゲレンデを爽快にターンする。記者も体験したが、体を傾けすぎ、すぐに壁に激突した。
このシミュレーションを開発したのは、同病院のリハビリテーション工学研究室の辻村和見さん。15年ほど前に市販のゲームをチェアスキーに組み合わせることを思いついた。フレームは長野冬季パラリンピックで実際に使われたもので、板の下に体重移動のセンサーを組み合わせた。これまで様々な会場で披露され、楽しんだ人は累計1万5千人を超える。
チェアスキーはここで生まれた
実は国内でチェアスキーが生まれたのは、この神奈川リハビリテーション病院だった。40年ほど前、きっかけは患者の「車いすでスキーができたら」という声。院内の工学研究室の職員が試作とテストを繰り返し、車いすメーカーなども協力。選手たちも練習を重ねた。努力の積み重ねが長野パラリンピックでの女子ダウンヒル・男子回転の金メダルに結び付いた。辻村さんはこうした先輩たちの思いを継ぎながら、一般の人でも体験できるゲームにも発展させた形だ。
体験会では、ボッチャやモルックなどの体験も。「卓球バレー」では6人のチームで対戦。球がコートに入ったら3回しか打てないルールで、連携プレーによる強打のたびに歓声が沸いた。
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