厚木・愛川・清川 教育
公開日:2023.07.14
「学びにくさ」支援の形
栄町に通信制高校が移転
学習ブースが並ぶ部屋、そして卓球台。5階フロアの窓から中央公園の緑が広がっている。
7月5日に開所式を迎えた通信制の明館高等学校・湘南厚木学習センター(栄町)は以前は中町にあったが、生徒の受け入れ数を増やすため移転した。本校は福岡県にあり全国に施設がある。
同校は不登校や発達障害の生徒を積極的に受け入れてきた。教員のほか公認心理師などがサポートし、現在は中高生20人が学び、地元厚木市や愛川町だけでなく、伊勢原や秦野・八王子市、静岡県から通う生徒もいる。全国どこからでも通えるのが特長だ。
通信制とはいえ、生徒の多くは毎日厚木に登校し、授業に参加している。いつでも受講できるネット動画形式で、授業の成果を確認するレポート提出が必要。同じ空間で同じ事に取り組む授業ではない。
特に象徴的なのが、自分で決める時間割や、課題の設定だ。生徒と教員が相談しながら、例えば「問題集を1冊終える」といった課題を立てる。「自作の工芸品提出」など異色の組み合わせも。各教科と自由研究を組み合わせたイメージで、発表会もある。
こうした「一人ひとり」のスタイルについて、問い合わせも増えているという。「学力や学び方は異なり、集団だと学びづらい生徒もいる。こうした高校の存在がもっと広く伝われば」と同校職員は話している。
問合せは同校【電話】046・258・6780。
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