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公開日:2023.11.24
消えた…1トン超のふた
被害額約130万円
厚木市内で11月中旬に農業用水路の金属製のふた62枚が盗まれていることが判明した。ふたは格子状の金属製で「グレーチング」と呼ばれ、被害総額は130万円を超える。
市農業政策課によると16日には山際の田んぼ脇でふた20枚(30万円相当・約330kg)が無くなっている事が市民の通報で分かり、17日には1・6Km南の中依知で32枚(96万円相当・約930kg)が、約2・4Km南西の三田で10枚(5万円相当・約90kg)が盗まれた事が農業団体関係者の通報によって判明した。
近隣では数年前にもふたが盗まれる被害があり、ふたと用水路を鎖でつなぐ盗難防止策を取っていたが、今回はその鎖が断ち切られていた。
水路からは農地に水を取り込む必要があり、作業でふたを開閉する。重く中の状況が分かりにくいコンクリート製よりも、開け閉めしやすい金属製が採用されていた経緯がある。現場の周辺は車の往来はあるものの、広い農地で昼間でも歩行者は少ない。市では厚木警察署に被害を届け、一時的に転落防止のカラーコーンを置いているが、今後再びふたを設置し定期的なパトロールで再発防止を図る。
3年ほど前は公園の蛇口も
転売目的とも言われるふたの盗難は全国各地で発生しており、昨年は大和市でも盗難の被害があった。厚木警察署によると金属の部品の盗難は建設現場の資材置き場で発生するケースが多いという。金属のケーブルや現場に敷くための鉄板などが狙われ「工事場狙い」と呼ばれる。今回の被害の1カ月前には、伊勢原市東富岡にある市所有の資材置き場で同様の金属製ふたが150枚盗まれる被害(150万円相当)があった。
厚木市では2021年、中央公園など市内の公園7カ所にある水道の蛇口計24個が盗まれる被害もあった。
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